阪大地理

細かい知識よりも背景にひそむ理論の習得が必要

概要

文学部のみ。問題の形式は、90分で2題。2019年のⅠでは語句を指定する問いが見られた。
※字数設定は150字や200字(2019年は200字で統一)

年度別出題範囲
[1] [2]
00 発展途上国の農村と都市 消費者行動とその調査
01 中国および東南アジアの経済・民族 日本の都道府県別人口動態
02 EUの拡大・地域格差とASEAN データや情報の地図化
03 南アジア地域の人口・食料事情 日本と外国のニュータウン
04 西アジアの文化と経済 日本農業の変化
05 ラテン系民族 日本における工業立地
06 人口転換 現代の環境問題・公害問題
07 日本の年齢別労働力率 内陸水路交通
08(文) 日本における外国人労働者数 農林業と気候
08(外) 日本における外国人労働者数 地図の種類
09(文) 現代のエネルギー問題と食料問題 海洋の利用と開発
09(外) 現代のエネルギー問題と食料問題 世界の貿易と途上国の経済問題
10 新型インフルエンザと地図 ASEAN
11 アジア5ヵ国(日本・韓国・中国・タイ・インド)の人口 アフリカ地誌
12 対外直接投資 森林と林業
13 気候(ケッペンの気候区分判定など) ヨーロッパ連合と共通農業政策
14 米と小麦 都市と人口
15 自然環境・気候 中国の経済成長と人口
16 自然環境と生業・土地利用 世界遺産・自然公園
17 人口構造・人口動態 文明と都市
18 世界の森林と農業 南アメリカ
19 世界の自然環境と農牧業・生活文化 都市

傾向

一般的に受験地理の範囲は系統地理分野と世界地誌分野に分かれます。系統地理分野は細かく分けると、人文地理分野(人口・都市・貿易など)と自然地理分野(地形・気候・農牧業)の二つに分かれます。この分け方で阪大の出題範囲を見てみると、自然地理分野の出題数がやや少ないことに気づきます。また、人口や都市を扱った人文地理分野の出題が多いことにも気づきます。世界地誌の出題頻度はぼちぼちといったところでしょうか。では、ここからさらに細かく問題分析をしていきましょう。

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出題範囲分析1:自然地理分野(気候・農牧業)※地形図は96年に出題あり

この分野はどれもオーソドックスな出題となっています。問われる内容はどの教科書にも記載されている内容 が多いので、丁寧に教科書を読み込んで、その情報を自分でフローチャートで描くことが対策になるでしょう。

下記のような感じで描いてください。ほぼ教科書に載っている内容です。

いくつか問題例を挙げておきますから、自分で調べながらフローチャートを作成してみてください。教科書の文章から自分で問題を作成できるようになるとレベルが上がったと思ってください。

出題範囲分析2:人文地理分野(人口・都市)※最頻出テーマ!

阪大では都市や人口が扱われることが多いので、この分野をしっかり理解していないと高得点は厳しくなります。しかも、出題内容も高度なレベルになっています。

上記の出題例では、00年に世界の都市を扱った問題が出題されましたが、これは教科書学習で対応できます。しかし、03年以降の日本の都市や人口の問題は時事問題的な内容を含んでいるので、知識がないと何を書いていいのか分からないという結果になるかもしれません。「○○の課題を挙げ、それらに関する対策」を述べたり、「将来の高齢化による影響」を述べることは、相当な実力が必要です。こういった発展内容は、新聞の社会的な記事を読んでおくとか、細かい資料集を読む必要性が出てきます。

『資料 地理の研究』(帝国書院)、『新詳地理資料集COMPLETE 2019 』(帝国書院)、『世界の諸地域NOW 2019』(帝国書院)などをじっくり読み込んでおいてください。

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出題範囲分析3:人文地理分野(鉱工業)※出題例は少ない!

あまり鉱工業分野は出題されていませんが、出題されるとそこそこ難しいですね。05年も深い内容を含んでいますし、09年は時事問題的な内容を含んでいます。この分野も先ほど挙げた資料集を読み込む必要性があります。

出題範囲分析4:人文地理分野(地図・情報・データ)※出題例は少なめ!

地図や情報を扱った出題例は阪大以外はほとんどないので、この対策は難しいです。“こういった問題が出る”という認識をすることがまず大切です。教科書や資料集の該当箇所を試験直前期に見直すことが必要だと思います。 メッシュマップ、ドットマップなどの統計地図の項目や、サンソン図法やモルワイデ図法などの図法をまとめた項目などは要注意です。

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出題範囲分析5:世界地誌分野 ※発展途上国が頻出!人種・民族頻出!

世界地誌分野は定期的に出題されていますので、対策はしっかり練ったほうがいいのですが、特に発展途上地域を重点的にしましょう。先進国では02年にEUが扱われたぐらいで、他の年は西アジア・東アジア・南アジア・南米・アフリカといった発展途上地域になっています。

さらに言えることは、人種・民族にからませた問題が多くなっています。阪大の地理は理論重視ではあるのですが、言語や語族や宗教はおろそかにできない分野です。嫌でも覚える努力はしておきましょう。

また、阪大は統計データを随所に使用してきます。統計データを無味乾燥に覚えることはつらいと思いますから、ここはセンター試験の過去問を利用すべきだと思います。

センター試験の過去問は、都市・人口・鉱工業・農牧業などの統計データ問題が満載なので、高3に入ってからでいいのでやっていきましょう。お勧めは『センター試験への道 地理』(山川出版社)です。統計データの問題だけを解いていってもいいのですが、全部の問題を解いたほうが基礎力が定着すると思います。

出題範囲分析6:用語説明問題 ※出題例は少なめ!

阪大では論述問題のようであって、実は地理用語を知っているだけで解ける問題が出題されたりします。数は多くはないですが、対策は必要です。ここで使用するのが『地理B用語集』(山川出版社)です。まず最初は、説明文を見て地理用語を言えるかどうかの確認から進めるべきですが、慣れてくると、地理用語を見て、ある程度長い説明を口頭でできるかどうかを確認してください。

最初にやるときは音読もお勧めします。しっかりとした説明を口で覚えることができるからです。

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